信州の伝統野菜  ぼたんこしょう

信州の伝統野菜 「ぼたんこしょう」を作って、おいしく食べて、後世に伝えよう!!

信州の伝統野菜 「ぼたんこしょう」を作ろう!!

 ぼたんこしょうは平成20年1月31日に長野県の伝統野菜に認定されました。中野市に住んでいても知らない人も多いと思います。ネットで調べれば少し情報が得られますが、種や苗の販売、栽培法、ぼたんこしょうの販売店等の記載がありません。市内でぼたんこしょうを購入できるところはほとんどありません。市内の一部の直売所や飯山市の八百屋マタノで少量販売されている程度です。

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 栽培されているのは、ぼたんこしょうの保存と普及を目的に平成20年3月に創設された斑尾ぼたんこしょう保存会の方がほとんどです。家庭菜園や自家用野菜を栽培されている人でぼたんこしょうを栽培されているのはごくわずかです。


 ネットによれば「市内の限られた地域の標高800m付近で栽培しないと「辛く大きくならない」と書かれています。それ以外の地域ではできないと思われていることと、種や苗が販売されていないこと、行政やJAからの情報が少ないことが一般の人が作らない要因ではないかと思います。

 

 私は10年ぐらい前に上今井の臼井商店に行き、ぼたんこしょうを作りたい旨を述べ、「標高800メートル以上のところでしかできないのか。」を聞くと、「そんなことはない。どこでもできる。」といわれ、大きく育ったぼたんこしょうの写真を見せてくれ、作り方や整枝の仕方を教えてくれました。また収穫時期についても「赤くなってから収穫したほうが甘味があり、おいしい。」といわれました。
そこで苗を購入してきて自分の野菜畑に植えてみました。
ししとうやピーマンのそばに植えたのですが、自分では満足のいくぼたんこしょうが採れたので、それ以後金井、田麦、深沢、西条、安曇野市の友人知人に苗をやりました。「みんなよくできた。」「たくさん採れた。」と喜んでもらいました。食べ方も教えました。


 家庭で食べる程度なら作り方は簡単です。ピーマンやパプリカと同じです。標高350mで暑い夏でもできます。あまり暑い時は西側にシェードなどで少し日よけをしてやる程度です。大きさはそこそこ大きくなります。辛みもあります。ぼたんこしょうは実が小さくても料理や加工には切って使うので問題はありません。


 私の好きな食べ方は「ぼたんこしょうのかき揚げ」です。夏はこれとビールは最高です。もう一つは「ぼたんこしょう糀(こうじ)」です。「やたら」や「ぼたんこしょう味噌」はあまり好きではありません。人に教えてもかきあげとぼたんこしょう糀は好評です。


 最近ではぼたんこしょうの苗がホームセンターで売っていたり、「日本タネセンター」や「野口のタネ」で種が販売がされています。ぼたんこしょうは固定種のため他のコショウ類(ピーマン・ししとう・パプリカ・とうがらし)との交配を避ければ自分で種も採れます。

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 ぼたんこしょうは標高が低くても西日があたっても自家用として使う品質程度の実を採ることができます。辛さもあります。たくさんなります。大きさはみじん切りにして使う料理法が主なので関係ありません。


このブログで今後、下記のスケジュールで情報を発信していきます。

今後の予定
3月下旬~4月   ぼたんこしょうの苗について
4月~5月上旬   畑つくり(定植準備)定植・栽培管理について
5月中旬      整枝につて、追肥について
6月        収穫時期、利用法(料理、食べ方)かき揚げ・やたら

          ぼたんこしょう糀等
◆お知らせ◆
このブログの内容については私が栽培してきた感想で、だれがどこで作ってもよくできるということではありません。最初は1~5本程度で試験栽培をしてみてください。